輸送すると・・・
競馬には馬の輸送がつきものである。
中央競馬は全国10か所に競馬場があり、普段馬が生活しているトレーニングセンターが茨城県美浦村と滋賀県栗東市の2か所にあるので、その相互間の輸送が発生するというわけだ。そのほかにも牧場と行き来したり、海外の競馬場や地方競馬場に出走したりすると輸送がある。
この輸送が、時として馬の体調に影響を与え、レースの結果を左右することがある。
最近のレースで記憶に新しいのが、昨年(2021年)の京都2歳ステークス(阪神競馬場)だろうか。このレースに出走していた関東馬のライラックは、新馬戦を勝った直後にこのレースに出走、初めての関東圏から関西圏への輸送競馬だったせいか、レース前にずいぶん興奮していたようだ。
関東所属の2歳牝馬のデビュー2戦目で、関西圏の牡馬混合2000mG3に出走させた陣営のライラックへの期待はかなり大きかったと思われるが、おそらくこのレース前の興奮状態は、このレースのライラックにとっては致命的で、レースでも8着と敗れた。実はこのレースの前に、競馬場へ輸送する際に馬運車に入るのをかなりごねたようだ。
ライラックは、このレースの後、立て直されて、地元関東圏の中山競馬場で行われた今年(2022年)のフェアリーステークスを快勝している。
今週の桜花賞に出走するライラック。再び関西圏への輸送競馬となるが、4月9日の朝、スムーズに出発できたようだ。あとはレースまで無事に過ごせるか。当日の気配に注目したい。
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今回はスムーズに出発できたみたいですね。
馬運車の練習もしたみたいですね。
遠征すると良くなる馬もいるようです。